認知症になる人とならない人の違いは?

認知症。それは介護する家族にとって、とても辛い病だと思います。私(30代)の祖父母や周囲のお年寄り(80?90代)でも、認知症を患った人がいます。その一方、認知症にならずに現在も元気であったり、老衰で大往生を遂げた人もいます。

そんな中、認知症になる人とならない人は何が違ったのか、感想を書きたいと思います。まず認知症になった患者ですが、それは私の祖母でした。

彼女は70歳代半ばで認知症の症状が出始めたのですが、内臓疾患で入院したのをきっかけに症状が悪化、疾患が回復したあとも自宅に置いておくことが危険だったため老人介護施設に入所、そこでも更に症状が悪化したため最後は精神病院で息を引き取りました。

認知症の症状が悪化してからは直接家族は介護しませんでしたが、他害タイプで他の患者さんと色々トラブルがあったことから、施設や病院の方からお話しを聞くたびにいたたまれない気持ちになり、そして最後には私たちのことも全く分からなくなり、1日中「○○が食べたい」とうわごとのように言っていた祖母のことを、今でも忘れることはできません。

しかし、私の周囲のお年寄りで明らかに認知症の症状が出た人は、私の祖母以外にいません。もう一人の祖母は90代の今でも毎日ゲートボールにいそしむくらい元気ですし、祖父も亡くなる直前まで意識はかなりしっかりしていました。親戚も施設に入所して、最近は寝たきりになることが多いものの、認知症の症状は出ていません。

では何が違うのでしょうか。思い当ることとして、認知症の症状がでた祖母は夫(私の祖父)を割と早くに亡くし、長く独り暮らしが続いていたことに加え、気難しい性格が災いしたのか、親しい友人もおらず、一人っきりでいることが多かったことがあります。やはり一人が多いということは、刺激が少なく脳が活性化されないということなのでしょうか。

もう一つは、食生活です。割と早くから一人暮らしになり、祖母は自分が好きな甘いものだけ食べる日々が多かったです。大量に砂糖を加えた煮物や、果物におまんじゅう、そんなものばかり食べていました。知らず知らずのうち、栄養が偏っていたのでしょう。

一方、認知症を患っていないお年寄りは、息子夫婦と同居していたり、一人暮らしでもデイケアに通うのを楽しみにしているほど社交的な性格であったりと、一人っきりにならない環境にあるようです。

また好き嫌いをしている様子もなく、食べられるものをまんべんなく食べている傾向にあります。一般的に刺激の少ない生活や砂糖の取りすぎは認知症を引き起こすと言われているようですが、あながちウソではないかもしれないと実感しています。