認知症状の悪化!グループホーム勤務現場での変化

グループホームへ勤務した経験があります。その施設は1ユニット9名様ご入所されて、2ユニットありました。身体がご不自由な方より、認知症の方がほとんどでいらっしゃいました。入居当初はまだ、軽度の認知症の方も、大概日に日にレベルは下がっていかれました。

たとえば重度の認知症の方が2名様でテレビを観ていらっしゃるとします。そこへ軽度の認知症の方が1名様加わるとします。軽度の方が重度の方へ、話し掛けたりすると2名の重度の方々は訳の分からない、つじつまの合わない話しを、まことしやかにされたりするのです。

軽度の認知症の方は、ご自分が病気だから2名様の話しが分からないんだなと思って自信を失ってしまわれるようなのです。そしてレベルは下降していきます。スタッフが間に入ることが必ず必要です。

ただテレビを観ていらっしゃるだけだからと、スタッフがついていない、ちょっとした空間で、入居者様の身体状態はガラッと変わられてしまうので恐いです。軽度の認知症の方には、スタッフの声掛けがとても大切です。

スタッフが逆に相談に乗って頂いたりして、兎に角、自信を失わないで頂くように、献立を一緒に考えて頂いたり、調理も手伝って頂いたりして、スタッフに近いお仕事に参加して頂くことがADL向上につながると私は体験から学びました。