認知症の方の頭の中は一体どうなっているのか?

仕事柄、認知症の方と接する事は多いです。人により症状は様々ですが、程度の差こそあれ、統一して今、ここで何が行われてるのかをしっかり把握しておりません。時間の感覚が理解出来ていなかったり、ついさっきの事を忘れてしまいます。

しかし、日本語や長い間の習慣はずっと覚えています。もう、自宅では料理も全くしていないのに、長年の主婦の感覚が抜けておらず、早く帰ってご飯作らないといけない、とブツブツ言ってる方もおられます。

そんな方に家族構成や年齢を聞いてみると遥か彼方昔の事を現在の様に感じてる様です。今の日本社会の中に認知症のグループホームがあります。同じ屋根の下、認知症の疾患が着いた方が一緒に暮らしています。勿論、その方だけでは生活出来ないので、ヘルパーさん達と暮らしています。

体の自由は利くので洗濯物を干したり、外に食事に行ったり、買い物に行ったりもします。しかし、急に戦後の感覚になってしまい、トイレットペーパーを懐に隠していらり、入浴を極度に恐れたりする方のおられます。頭の中は一体どうなってるのか不思議な感覚になります。