認知症の世界!人間って素敵

「認知症」という言葉を目にする機会が増えた今日に、私は数年前から認知症について勉強をはじめました。認知症について理解するまでは、怖い病気・避けたい病気という先入観がありました。

しかし、祖母が認知症だったことと、現在では高齢化も進み誰でもなりうる時代となりました。正しい認知症の理解が、高齢者への理解そして人間の理解にもつながります。大事なのは、認知症であっても人間であるということ。

周りの家族や関わる方の大変さもありますが、一番つらく苦しんでいるのは認知症を発症しているご本人であるということ。昼夜逆転し、歩き回る認知症の人にも原因があります。身近では便秘であったり薬が合わないということも。

「認知症」は知れば知るほど、奥深くご本人から笑顔や穏やかさが得られたのなら、自分さえも癒された気持ちになります。

5分前のことは忘れてしまっても、40年前に流れたラジオの歌や、昔映画で流行った「青い山脈」などはスラスラと歌いだし、昔話を始めたり、いくつになっても親が生きていると思われ、早く帰らないと怒られるからと帰宅要求のある方もいます。これも立派にご本人の世界を歩まれているのかもしれません。

認知症は色々なことを介護する家族や関わる人に伝えてくれます。人間って素敵ですね。明日はわが身です。恐れる前に、寄り添える社会が実現できたら、日本も捨てたものではないのかもしれません。