物を大切にしすぎて隠してしまう母

以前から学術用語言葉です。しかし、高齢化社会になってこの言葉が広く使われるようになると、これが差別用語的であって一般には使いにくいという声が聞かれるようになりました。

似たような言葉として「ボケ」という言葉も使われますが、これはもっと漠然とした状態であります。

 「痴呆」「ボケ」「老化」その結果、「痴呆」という言葉を使わずに「認知症」という言葉を使うこととしました。
これも最近になってからではないしょうか

 体験談からいいますと親戚には大変多くいました

母は物をすごく大切に保管する。
ましてや息子の物はゼッタイ失くさないように保管する。

とってもイイことだ。ここまで聞くだけだと。

その保管した場所を忘れてしまうのだ。
場所だけならともかく、保管した行為すらを忘れてしまう。

「お母さん、この前来たときに忘れて帰った「ポーチ」知らん?」

「知らんで。見たこともないで。」

おっとっと。

「お母さん、この前オレが来たときに、ポンと置いたまま忘れて帰ったから、わかりやすいとこに置いといてやって言うたやん」

「知らんで」

こんな感じ。
もう1ヶ月半前のことだ。ゼッタイにポーチは出てこない。
なぜなら大事に保管してしまったからだ。

誰も見つけられないような場所、たとえばタンスの奥の奥の奥とか台所の食器棚の裏側とか、ポーチなのに台所と思うだろうがそんなものは関係ない。
誰にも見つからないところに隠す。

だから僕が探しに探しに探しても見つけることができない
全く介護でもいやになるほどでした