「軽度認知障害」は、近年とても注目されています。
認知症の発症や進行を遅らせるためには、早期発見・早期治療がとても重要です。
そこで注目され始めたのが、認知症状の前駆段階。認知症と診断される前の段階である「MCI(軽度認知障害)」の症状に気が付けた場合 治療の効果はさらに上がります。
根本的な治療方法がないとされている認知症ですが、このように予防策や進行を遅らせるための治療方法がどんどん解明されてきているのは、希望が持てる明るいニュースではないでしょうか。
軽度認知障害と診断された方の約半数は、そのままさまざまな種類の認知症になると言われています。初期(軽度)の段階で治療を始めることで、認知症の発症を防いだり、発症時期を遅らせることができます。
軽度認知障害は主に、老化による単なる「物忘れ」よりは記憶障害が強いものの、日常生活を送る分には支障のない状態のことを指しています。
この状態で、それ以上の進行を防ぐための対処法としては、通常の認知症と同じように脳に刺激を与えることが一番大切です。単調な毎日の繰り返しではなく、趣味などで頭を使ったり、他者とおしゃべりを楽しむだけでも随分と脳は活性化します。
普段はしないようなことでも、ぬりえや計算、習字などはとても効果的です。
また、生活面ではバランスのよい食事と無理なく続けられるような運動を意識して取り入れ、脳だけでなく色々な神経に刺激を与えるように工夫してみることはとても大切です。