認知症テストの概要

認知症かどうかを判断するときに、簡単な質問をしてそれに簡単に答えられるかをチェックする方法があります。例えば、

■ご自身の年齢や今いる場所を認識しているか聞いてみる。建物の具体名までは必要ありませんが、自宅や、病院、施設などを理解しているかどうか。また、今いる場所の都道府県や市町村、○○地方などを聞いてみる。
■全く種類のちがう単語を3つ復唱してもらい、「あとでもう一度聞きますから、覚えておいてくださいね」と説明し、しばらくあとにもう一度覚えているか聞いてみる。
たとえば、「猫、電車、机」 など。
■100から順番に7を引いていってもらう。100-7=93 93-7=86 86-7=79 と続けてしばらく正解が続くようなら問題なし。
■「か」で始まる言葉をできるだけ多くいってみてください・知っている野菜の名前を思いつくだけ言ってみてください などの質問をし、5個以上言えるかどうかを見る。10秒以上考えるようならそこで打ち切る。

以上のような方法で、ざっくりとではありますが認知症のレベルを測ることができます。
ご家族が質問をする場合には、次々とテストのように質問すると相手が怒ってしまうことがありますので、会話の中でちょっと聞いてみる感じで気軽に試してみてください。

答えられなかったり考え込んでしまう、怒り出して答えないなどの反応があった場合には、認知症外来など専門の機関にかかってみるといいでしょう。